数的思考とは?
数的思考のはじめの一歩は「数が使えること」です。身近に数が認識できるような場面があって、数を使って問題が解決できたり、複雑と感じたことをすっきりまとめることができたり、数的思考力を鍛えると今までにない充実感が味わえます。
思い出すこと
よくあることですが、私が数的思考を取り上げるきっかけになったエピソードはどうもはっきりしていません。ただ、小学校、中学校、高校と進む過程で気がついたことは、算数や数学といった学科による興味や関心はほとんど思い出すようなことはなく、教えた先生の振る舞いであったり、キャラクターが持つカラーであったりといった学科以外のことに興味や関心があったということです。ですから、成績といった進路に対する関心も高くありませんでした。
しかし、1年間予備校に通って受験のための数学を学ぶようになり、定期模試の結果に反映するようになったり、今まで学んでいるような公式がどうやって生まれたのだろうかといったことを知ったりするようになると、なんとなく数学が面白くなっていきました。
大学に入ると自分で学んで行く姿勢だけは強く、ひとりよがりのところもあって、自分が理解できる範囲の中で数的思考の真似ごとをしていました。多くの先生方やさまざまなメディアから数学を学びました。期間はさまざまですが、今も諦めてはまた挑戦するという姿勢で数学を学び続けています。そしてやっと数的思考の必要性を感じるようになりました。
それは、算数、数学といった学科のための学びとしてではなく、ましてやテストのためのものでもなく、個人や社会の営みの中で人工的に整理された結果ではあるものの、人が生きていく上で大切な資質を築くための力だと思っています。
現時点での文科省が伝える思考力とは?
教員養成の学校で教育課程や教科教授法の講義を受けると、だいたい10年毎には改訂して時代のニーズに合わせた学習指導要領なるものを手元に置いて学びます。教員になると、採択された教科書のもとで、指導要領さらに遡れば教育基本法、学校教育法等、法的拘束力を持つ法令に遵守した中で職務を遂行するのですが、現時点で比較的新しいものはネットで公開されており、文科省のホームページから容易にダウンロードできます。
その中で、子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題について書かれたページがあります。数的思考力が子どもたちにどの段階でどうアプローチしていけばよいかを知るきっかけになると思います。このサイトで確認するとよいでしょう。
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